川湯温泉

源泉は硫黄山。熱源はひと。

はぁ~生きかえるぅ~。
湯に浸かれば、誰もが幸せの息を吐く。
鉱夫、漁師たち、湯治客。
多くの人がこの名湯を訪れてきた。
古くは道産子馬でさえも足を休めた。
インバウンド、人口減少、コロナ。
いつだって地方は、時代の影響を受ける。
地元のひとが熱くならずに、人が呼べるだろうか。
巨大なカルデラ、美しい国立公園の森にある川湯温泉。
大地のエナジーを感じ、雄大な自然を遊ぼう。
この地の食をいただき、文化を伝承しよう。
わたしたちは川湯温泉街をアップデートしていく。
それは流行に迎合するのではなく、
ほんとうの価値を見出すことからはじまる。
さぁ、地元発のやさしいまちづくりを。
ひとを癒やし、自分たちも癒やされるって、最高だ。

川湯の山々のビジュアル

川湯温泉街ブランドづくり

2025年1月から川湯温泉街の事業者や住民を中心として、
「川湯温泉街ブランドミーティング」を開催。
観光まちづくりの考えから、これから提供すべき価値づくり、
在るべきディスティネーションの姿まで議論。
ロゴデザインとキャッチコピー、ステートメントを策定しました。

全6回の開催では、川湯温泉街のみなさんとワークショップを重ねながら、本質的な魅力や目指すまちづくり像の探究、インナーコンセプトの考案からブランドづくりを進めていきました。

ブランドミーティング

2025年1月から、川湯温泉街のみなさんと開始したブランドミーティング。
このブランドミーティングでは以下の2つの内容を進めていきました。

1

ブランディング計画の策定と制作

川湯温泉街のブランドコンセプト・ロゴ・キャッチコピー・WEBの活用方法から制作内容の検討

2

インタープリテーションガイドブックの制作

川湯温泉街をまちのみなさん・観光事業者に伝える冊子制作

ミーティングレポート

川湯温泉街のみなさんとワークショップを重ねながら、
本質的な魅力や目指すまちづくり像の探究、インナーコンセプトの考案からロゴマークの完成まで全6回の開催となりました。

第1回

  • ブランドづくりレクチャー

  • 本質的な魅力探究ワークショップ

これまで取り組んできたマスタープラン作成のワーキンググループの振り返りからスタート。マスタープランの延長として、「川湯温泉」ではなく「川湯温泉街」のブランディング事業に必要な軸づくりやこれからの未来像を川湯で事業を営む方、川湯の住民の方と一緒に考え、つくることを目的としてレクチャーとワークショップを開催。「温泉まちづくり」をキーワードに、これから変わりゆく川湯温泉街に関わるコミュニケーション活動を議論したり、「川湯温泉街のひと」から本質的な軸となるコトの魅力探しワークショップを実施しました。

川湯温泉街のみなさんから集めた「川湯温泉街での暮らしの良さ」
  • 温泉があって、人との触れ合いがあって、癒される。元気になって帰れるところ。
  • 硫黄山からパワーをもらえるところ。
  • 屈斜路湖や摩周湖で心や気持ちが落ち着くところ。
  • 明るさだけではない安心感。
  • 川湯ばやしの子どもたちの姿。
  • 散歩して見る、朝の硫黄山。
  • 知っている顔がたくさん。安心感がある。
  • みんなの川湯神社。
  • 川湯神社を大切にしていきたい。
  • 散歩コースがたくさんある。
  • 湯治場(人と馬)としての歴史。
  • 国立公園の中にある温泉街。自然を大切にしていること。
  • 地域のひとたちと共有し、楽しみながら行う温泉まちづくり。

など

第2回

温泉まちづくりのインナーコンセプト考察
目指すまちづくり像の追求ワークショップ

第一回目のワークショップで集まった意見から、インタープリテーションガイドブックのコンテンツをつくっていきました。現在に必要とされる「元気=癒し」、新たな湯治場まちづくりとして、共感を呼ぶメッセージのもとになるインナーコンセプトを考えるワークショップを実施。そこから、必要なモノ・コト・ヒトの整理をし、目指すまちづくり像について議論となりました。

川湯温泉街のみなさんが考える「   」のまち、川湯温泉街
  • 「癒し」のまち、川湯温泉街
  • 「薬の湯」のまち、川湯温泉街
  • 「再生」のまち、川湯温泉街
  • 「復活」のまち、川湯温泉街
  • 「あったまる」のまち、川湯温泉街
  • 「いのちを感じる」のまち、川湯温泉街
  • 「抱かれる」のまち、川湯温泉街

など

第3回

インタープリテーションガイドブックの進捗報告
ブランドミーティングの成果①

温泉まちづくりステートメント

川湯温泉街で体験できる「元気と癒し」を「人」を通じたストーリーとして伝えていくインタープリテーションガイドブック。ワークショップで住民から集めた本質的な魅力を伝えていくために、取材する人と語り伝える内容を意見をいただきながら決定。また、これまでのワークショップで集めたみなさんからのキーワードをもとにステートメントを発表。当初「源泉はカルデラ。熱源はひと。」としていたキャッチコピーは、みなさんからの意見を反映し、「源泉は硫黄山。熱源はひと。」となりました。

第4回

ロゴマークの役割レクチャー
川湯温泉街から「川」の文字を集めるフィールドワーク

これからの川湯温泉街ブランドの顔となるロゴマーク。ブランディング第一段階において、ロゴマークはどのような役割があるのか。住民のみなさんが心を寄せて、育まれていく象徴として使われていくロゴマークになるよう、デザインの過程に参加するデザインを企画。デザインのモチーフとなる自然の素材集めと川湯温泉の「川」の文字を温泉街から探して集めるフィールドワークを実施しました。

川湯温泉街のみなさんが集めた「川」の文字の一例
  • 川湯神社の「川」
  • 川湯ばやしの法被の「川」
  • 川湯粋翔會うちわの「川」
  • 湯のまち川湯宣言の法被の「川」
  • 川湯料飲店組合加盟店看板の「川」
  • 川湯観光ホテルの「川」
  • 川湯温泉パストラルホテルやえぞの華など閉館したホテルの「川」

など

第5回

ブランドミーティングの成果②

川湯温泉のキャッチコピー「いのち、目覚める。」

ロゴマークのデザインワークショップ

「川湯温泉街まちづくり」を「魅力」に変えていくために、マスタープランのコンセプトである「湯の川がつむぐカルデラの森の温泉街」が提供すべきツーリズムについて整理。自然も自分も、まちも自分も、よりよくなるツーリズムに向けて開発した「いのち、目覚める。」というコンセプトが、温泉街のみなさんからとの議論を経て、川湯温泉街のキャッチコピーに決定しました。後半は、第四回目で集めた「川」の文字を再構築し、新しい「川」の文字をつくるデザインワークショップを開催。みなさんオリジナルの「川」が17種類完成しました。この「川」の文字は、「川湯温泉」のロゴタイプに活用されていきます。

第6回

川湯温泉ツーリズムについてのレクチャー
ブランドミーティングの成果③

ロゴマーク・インタープリテーションガイドブック

川湯温泉ツーリズムとしてのコンセプチュアルな旗印を「自然、まち、自分の再生型ツーリズム」と掲げ、現在行われているツアーや観光資源をどのように育んでいくのか、レクチャーを実施。「いのち、目覚める。」のキャッチコピーと連動し7つの展開へとまとめました。これまでのワークショップの集大成として、川湯温泉のロゴマークも発表。硫黄山、アカエゾマツの森、温泉川、そして岩盤をデザインしています。メインのロゴタイポには、川湯ばなしの法被・湯のまち川湯宣言・川湯神社の「川」から再構築した新しい「川」の文字を採用。湯の川を太くイメージし、これからもずっとまっすぐに育っていくこと、この先もずっと川湯温泉を守っていくことの意味が込められています。

7つの展開
  • 地球のめざめ

    硫黄山と川湯温泉のつながり / アトサヌプリトレッキングツアー

  • 植物のめざめ

    硫黄山による植生と温泉 / つつじヶ原自然探勝路散策 / 青葉トンネル

  • 森のめざめ

    原始の自然とこれからの共生 / アカエゾマツの森 自然探勝路散策

  • カルデラのめざめ

    カルデラの歴史と人の生活 / 和琴半島 自然探勝路散策 / 各種アウトドアコンテンツ

  • 動物たちのめざめ

    動物たちの今とこれから / バードウォッチングツアー

  • 身体のめざめ

    川湯温泉 / 岩盤テラス / 湯けむりまち歩き

  • 人生のめざめ

    まちに根付く飲食店文化 / 地元のみなさんとの交流 / 川湯温泉まちづくりへの参画

ロゴデザイン

お問い合わせ

弟子屈町 観光商工課
川湯温泉街整備室 川湯温泉街整備係

住所

〒088-3292
北海道川上郡弟子屈町中央2丁目3番1号

連絡先

電話番号: 015-482-2940
ファクス : 015-482-5669

これからの川湯温泉ツーリズムコンセプト

自然も自分も、まちも自分も、
よりよくなるツーリズムへ。

もちろんくつろぎのための観光体験、ストレスからの解放など「癒し」を原始の自然、温泉や食・文化体験を通じて提供していくが、新しい川湯温泉ツーリズムとしてのコンセプチュアルな旗印は「自然、まち、自分の再生型ツーリズム」と策定しました。
風月堂の鈴木さんの物語から発想の原点となった「いのち、目覚める。」はキャッチコピーとして使用していきます。